道化師の誘い

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スカートの裾をぎゅっと握りしめる。 「か、変わりたいんですっっ!」 「ほぅ・・・。どのように変わりたいんですかねぇ?」 「そっ、それは・・・」 「それは?」 自分でも、赤くなっているのが分かるくらい顔が熱い。 「バカに・・しませんよね?」 道化師はコクンと頷いた。 俯いて、スカートの裾を握りしめる自分の手を見つめる。 「す、素直に・・なりたいんです・・・」 (あぁ、言ってしまった。きっと道化師は冷笑でも浮かべてるんだろうな・・・) そっと顔を上げると・・。 「ーーーーーブフっ!」 「・・・え?」 突然吹き出して、大笑いし始めたのだ。 「す、素直になりたいって・・・ヒャーハッハッハッ!!」
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