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龍「田吉、お前、政務は出来ないのか? 商人をしている位だから、知は優れているし!」
田吉「すみませんが、政務を行った事がありませんので、何とも言えません。」
龍「そうだよな、すまんな、突然こんなことを言って。 それに、馬の事を頼むのに、それどころではないよな!」
文官不足のため、龍虎は焦っているようだった。
龍虎が、それほどまで焦っているのは、今の状態が続くと、今度は他の誰かが倒れてしまうと、心配していたからだった。
郭嘉の様に、身体を治すことは出来るが、身体を壊すまで働かせた自分が許せなかったのだった。
田吉「殿、許昌に荀いくという、頭の優れた人物がいますが、一度会ってみてはどうでしょう?」
龍「そうなのか? 分かった。 田吉を家に送った後、ちょっと行って来る!
田吉は、その間に準備をしていてくれ!」
龍虎は、少し希望が持てたためか、表情が明るくなった。
それに気付いた田吉は、ほっと胸を撫でおろした。
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