リリィとウサギのオジサン

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心が潰れそうになる時、いつも思い出すのは大きな掌で抱えあげられいる、とても小さな自分。 "リリィは、本当にかわいいなぁ" きっと誰にも言われた事はないはずなのに、そんな穏やかな男の人の声が少女の頭の中に響く。 (きっと、これは"もうそう"なんだよね……) でも、その"人"を想う事がリリィは止められない。 涙をただただ、流しながら、"もうそう"なんだと自分に言い聞かせながら、その人の名前を探しながら、その日は眠りについた。
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