富とか名声より食べ物ください

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話はいつも寝泊まりしている橋の下から始まった。 「閣下!子犬捕まえました!食べましょう!」 俺の部下のラットが可愛い子犬を捕まえて来た。 「ばっきゃろぅ!子犬が可哀想だろ!逃がしてこい!」 「でも三日間何も食べてないんですよ!?」 「三日間何も食べてなくても可愛い子犬を食べれるわけねぇだろうが!早く逃がしてこい!」 「わかりましたよぅ……ほれ、ちゃんと生き延びるんだぞ」 ラットが子犬を放してやると子犬は元気に走って行った。元気に生きるんだぞ子犬。 「閣下~どうするんですか?食べる物何もないんですよ?」 「ないなら我慢するしかないだろ」 「またですかぁ!?もう嫌ですよこんな生活」 「俺だって嫌に決まってんだろこんな生活!」 住む場所も食べる物もない生活になったのも全てあいつのせいだ!あいつが俺の城に攻めてきたせいで……!
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