富とか名声より食べ物ください

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あれは俺がいつもの様に仕事をしていたときだった……。 「えーっと、これはこうでっと。ん?もうこんな時間か。一休みするか」 時計は昼の12時を指していた。その時間誰かが廊下を勢いよく走る音が聞こえてきた。そして走る音は部屋の前の扉の前で止み、勢いよく扉が開かれた。 「閣下大変です!」 扉を開けたのは部下のラットだった。すごく慌てている様子だった。 「どうしたんだ?そんなに慌てて」 「とにかく大変なんですよ!勇者と名乗る男が1人城に攻め込んできて魔王を出せと暴れてめちゃくちゃなんですよ!」 「何だと!?俺別に悪いことしていないぞ!?」 俺は魔王と呼ばれているが別に悪いことをしているわけではなかった。 「俺達にもわからないんですよ!変な因縁付けてるみたいで……。もうすぐここに来てしまうんですよ!」 「ここに来るって……。逃げ場なんてねぇぞ!」 この言葉を言った瞬間、部屋の扉が勢いよく吹き飛ばされた。そして男が1人入って来た。 「ここが魔王の部屋か?あぁん?」 外見がめっさチンピラの男が入って来たんですけど。
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