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「壊さないかもしれない…じゃない?」
フブキはボロボロな状態でありながらも笑顔を絶やさず天駆ノ雷に答える
明らかな強がり
もはや戦う力など一切残っていない
それでも…
「お願い…天駆…見逃して…」
弱々しいフブキの言葉
だがそれも天駆ノ雷には届かない
そんなこと分かっている
天駆ノ雷にとっては悪を絶つことが使命
それを違えることは例え親友の願いであってもありえないことであった
天駆ノ雷の右腕から放たれた稲妻がフブキの右肩を貫通する
「…ッ!?」
片膝をついたフブキの顔が痛みにゆがむ
「最期の通告じゃ…
そこをどけ…フブキ…」
「や~だ」
フブキは舌を出しながら無理やり笑っていた
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