観察される日常

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日本の関東地方に位置する海鳴市で起きた『闇の書』事件から二年。あの事件に関わった三人の魔法少女達は次元世界の治安組織、時空管理局に入局しそれぞれの道を目指しながら歩みはじめていた。 「……では、これでミーティングを終了する」 海鳴市内の高層マンションの一室に三人の少女達と一人の少年が集まっていた。茶髪にツインテールの少女、不屈の魂を持つ魔導師高町なのは。 金髪のツインテールに深紅の瞳の少女、金色の閃光の名を持つフェイト・T・ハラオウン。 茶髪のショートヘアになめらかな京風の関西弁を話す、夜天の書の主八神はやて。 そして、黒髪に少々鋭さの目付きの少年、艦船アースラ付執務官クロノ・ハラオウン。 闇の書事件から2年、彼女達は今も固い絆で結ばれていた。 なのはは時空管理局の武装隊の士官で3等空尉として 。 フェイトはアースラ付きの執務官候補生としてクロノとともに捜査の現場に。はやては特別捜査官としていろいろな事件の捜査に召集される形で。 三人は、まだ幼い少女ながらもエースとして活躍していた。 今日、ハラオウン家に四人が集まっているのはアースラで行われるる合同任務のミーティングのためだった。 「はぁ~やっ と終わったで~~長かったな」 はやてが大袈裟にため生きをついていった。 「仕方ないよ~はやてちゃん、お仕事の話しなんだから」 「そうだよ!はやて」 「わかってる~大丈夫やよなのはちゃんフェイトちゃん」 はやては笑いながら言った。 どうだかなぁ、と言うような表情を浮かべてなのはとフェイトは苦笑いした。 「……なのはとはやてはもうそろそろ帰ったほうがいい。あまり遅くなると危ないからね」 クロノが時計を指差しなのはとはやてに言った。 ハラオウン家の時計はもうすぐ6時を指そうとしていた。 管理局に勤めるエース魔導師とはいえ、まだ小学生であるなのはとはやてをあまり遅い時間に帰すわけにはいかない。 「そうだね、あまり遅くなると危ないしね」 「シグナムにヴィータやシャマルも心配するしなぁ。んじゃ今日はこれで失礼するなフェイトちゃんクロノ君!」 「下まで送るよ、なのははやて」 フェイトとクロノは2人を見送るためマンションの玄関フロアまで行くことにした。 「また明日なぁ~フェイトちゃん、クロノ君」 「バイバイ、フェイトちゃん!」 手を振って帰るはやてとなのは。 二人が見えなくなるまで見送るフェイトとクロノ。
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