* ⑫ ―2*

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俺の隣で、画面を観ながら意識はあちこちにある彼女をなんとなく感じていた。 そういう俺も、彼女が身体を少し動かすだけで、いちいち意識してる自分に苦笑していた。 だから、ふと彼女が俺の方へ向くのを感じて、俺も彼女を見た時には、自分を止められず彼女にキスしていた。 ゆっくり、彼女の反応を見ながらキスを続ける。 彼女が俺の胸を押して苦しそうに唇を離し、俺の胸へ顔を埋めようとするのを、また覗き込むように唇を重ねる。 「…せ、んぱ…」 彼女の声に、やっと、我に返った。 .
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