* ⑬―2 *

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そして、数日後、最後の自分の中の賭けだった。 夕方、先輩の使用駅で先輩が来るのを、ずいぶん遅くまで待った。 メールをしなかったのは、また、会うのを断られたら、怖かったから。 ストーカーっぽい!?って、自分でも思ったけど、もう、ダメならダメで、はっきり終わりにして欲しかったから。 もし、先輩に会えて、あの頃と変わらない先輩だったら、 迷惑そうな顔をせずに喜んでくれたら、 先輩を待つ日々を、もう少しだけ続ける事ができるって… ずいぶん待ったけど、その日、先輩は駅に現れなかった。 .
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