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彼女は、酔っているのか、少しトロンとして、眠そうな様子だった。
「あっちにベッドあるから、使って」
「え、いえ、あたし、ここで大丈夫です」
「俺が、ここで寝るから」
「いえ、そんな、あたしは泊めていただくだけで…。大丈夫ですから、ホント、こんな…すいません…」
彼女が、本当に申し訳なさそうな様子を見て、当たり前だけど、
俺と彼女の距離が、あの頃とは違うってこと、嫌でも分からせる。
「ここで寝たら、小島に襲われるよ」
「……う…」
「おーい、高木~」
彼女が言葉を詰まらせると、浴室から小島が俺を呼んだ。
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