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「俺、前に泊まった時の、まだある?」
小島に聞かれて、一つにまとめておいた小島の私物を渡す。
「おー!サンキュウ。高木って、俺の彼女みたい」
「いいから、今度もうそれ持ってって」
「いいじゃ~ん。こうして、役に立つ時もあんだし」
「…だまれ」
「なんでそんなピリピリしてんの?」
「お前、今すぐ家から追い出すよ?」
「や、まった。それはダメ。はい。すぐお風呂いただきます」
そう言って、そそくさと上着を脱ぎ出す小島を睨んで、脱衣室の扉を閉めた。
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