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小島とのやり取りを終え戻ると、彼女はテーブルに伏せて寝ていた。
「ほら、ここで寝ないで、向こう行って休みな」
声をかけてみるが、返事はなく、スヤスヤと眠る彼女。
「――ミキ…。ちょっと起きて…」
肩を揺さぶってみても、「…うん」と、空返事。
肩に腕を回して身体を起こすと、簡単に俺の方へ頭を預けてくる。
「ほら、ミキ。起きないの?…ミキ?」
すると彼女は、寝ぼけているのか、
だけど、一瞬だけ目を開けると、ニコッとしてから、
「…せんぱい」
俺の首へ腕を回した。
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