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―――「すいませ~ん。俺も聞きたいんですけど、俺のこと、忘れてません?」 どちらから口に出そうかと、お互いを見ていたあたし達は、ビックリして背を向けた。 「や、黙って聞いてても良かったんだけどね~。絶対怒るでしょ?高木先輩」 わざとらしく上目遣いで先輩の方を見ながら小島さんがそう言うと、 「あぁ、怒るね。 てゆうか、マジで忘れてた、お前」 「うっわ、ひでぇ」 ―――すいません、黙ってますけど、あたしも忘れてました。 .
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