137人が本棚に入れています
本棚に追加
本当のことをいうと、大学時代のあのあとから、ほかの娘との付き合いがなかった訳ではない。
その場の勢いだった事もあったし、ちゃんと、好きだと思って、付き合った事もあった。
だけど、いつも心のどっか隅の方に、彼女――美木の事が離れずにいたのは、自分自身に自覚がある。
だから、また、こうして一緒に働いて、一緒に飲みに出かける事になるなんて、思ってなかった展開に、やっぱ浮かれてもいたんだと、思う。
.
最初のコメントを投稿しよう!