もう一度好きと言って

* ⑯ ―２ *

なんだかんだ言っては、俺と小島で連れ出していて、

あの頃と同じ、回りに気をつかう姿や、

あの頃と違う、少しだけ大胆な様子なんかに、

気がつけば、いつも、彼女の居場所を、笑顔を、意識している自分がいた。

だからと言って、小島みたいに、分かりやすいアピールを出来る訳もなく、

小島が行き過ぎないように、ちっちゃく牽制しているような、そんなありさまだった。

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