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俺が見ている事に気づいた彼女が、バツが悪そうに無理矢理笑った。
ほんの一瞬の出来事に、小島は気づいていない。
彼女は、努めて明るく「次、どうします?」と聞いた。
「たまには、パーっとカラオケ行こうか」
俺の提案に、二人とも乗ってきて、それからカラオケに向かった。
彼女は、よく笑い、よく歌ったけど、自分が歌っていない時なんかは、今にも泣き出しそうな顔に見えた。
俺は、なるべくあんま歌詞に意味がないような、ノリのいい曲を選んで歌うことしかできなかった。
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