* ⑱―2 *
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取引先から戻ると、彼女は帰り支度をしていて、 「お疲れ」 と、声をかけると、力なく笑って、 「お先に失礼します」 と、玄関に向かうのが見えた。 俺も今日は上がれるし、声をかけようか、 でも、小島の姿はないし…と、相変わらずのヘタレ加減。 自分に苦笑いしつつ、支度をして一階に降りた。 .
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