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運良く、軽く仕切られた座敷に入る事が出来、男が入って来ない事も確認する。
黙ったままの彼女に一応断りを入れて、幾つかの単品と、ビールを頼む。
もちろん、乾杯なんてする状況じゃないと分かっているから、頼んだつまみが幾つか来た時点で、俺から口を開いた。
「彼氏…じゃないの?アレ」
回りくどい言い方をしても、仕方ないと、単刀直入に切り出す。
「……この前、別れて…」
「じゃあ、今日は?待ち合わせしてたんなら」
「別れて欲しいって言ったんだけど、うまく…伝わらなかったみたいで」
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