* ⑱―2 *
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俺の声に、ビクッと肩を震わせて、彼女は俯くと、ついに泣き出した。 ソイツのしている事と、彼女の変化に気づいていながら、これまで何もしてやれなかった事に腹が立つ。 「なんで!言わなかった?」 「……あたしにも、悪かったトコ、あると思う、し、迷惑かけ…」 「迷惑な事ないだろ!?」 彼女の言葉をさえぎって言うと、やっと顔を上げて、 「ほんとはっ、怖かった…」 と、涙をポロポロと流した。 .
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