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2度目となる先輩のアパート。 部屋に入ると、すぐに先輩がコーヒーを入れて持って来てくれる。 「はい、今度はちゃんとミルク入り」 笑って差し出されたカップを受け取る。 本当に、ちゃんと準備してくれてたんだ。 嬉しくなると同時に、ホッとしたのか、また涙が出てきた。 彼も、前は優しかった。 彼の事、ちゃんと好きだった。 どうして、こんな終わり方しか出来なかったんだろう。 もっと、早くきちんとしてれば、こんな風にはならなかったかもしれないのに…。 .
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