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その日は、比較的図書室も静かで、本を借りたりする人もいなくて、あたしはカウンターで自分の好きな本を読んでいた。
一緒の当番だった人が、用事があるとかで一足先に帰り、そろそろ閉めようかなと思って時計を見ると同時に、チャイムも鳴った。
チャイムと共に一人図書室から出て行く人がいて、その後室内を一周して、残っている人がいないか確認する。
一番はじの窓際の机に、一人伏せている人がいて、近くに行くと気持ち良さそうに寝ていた。
｢あの～｣
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