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愛実が、あたしより興奮して、あたしの気になる人が是非見たいと言ってきた。
毎日来る訳じゃないと言うのも聞かずに、二人で図書室に通った。
三日目の、あたしの当番じゃない日に、先輩が現れた。
いつものように、よっと手を上げて、あたしの隣りの愛実に気づくと、軽く頭を下げていつもの席へむかって行った。
あたしが、あの人だよって、恥ずかしながらも伝えようと、愛実の方を向くと、愛実はあたしの腕をつかんで立たせ、そのまま廊下へ連れ出した。
「あの人!?あの人って、高木先輩じゃん!!」
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