* ⑤ *

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それからも、気まぐれに図書室へ通っていたけれど、最初にちょっとだけ話したその子に、何故か目がいってしまうのは、 その子のいつもピンと伸びた背中が、綺麗だと思ったからかもしれない。 適当に通っていたハズだったのに、いつもいるその子に軽く挨拶するようになっていた。 実は、その子が、俺を意識してるのは、なんとなく気づいていたんだけど、今まで、俺の周りでキャイキャイとうるさい女子とドコか違って、 意識してるのは、分かってるんだけど、全く近寄って来ようとしないその子を、いつの間にか意識していたのは、俺の方だったのかも。 .
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