* ⑤ *

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とりあえず、あの子が絶対起こしてくれるだろう…と、机に伏せてみる。 あの、最初にここに来た日も、こうして窓の外を見たな~と、それすらも、軽く懐かしさを感じる。 グラウンドには、部活は終わったけど、サッカーボールと戯れている、何人かの後輩が、楽しそうに見えた。 いつも、きちんとした姿勢で座っているあの子が、挙動不審気に動き出しているのが分かった。 俺に、声を掛けるタイミングをみてるのだろう。 あの子の事は、何も知らないのに、あたふたしている姿が想像出来るようで、可笑しくなってきた。 俺に、近寄ってくる気配を感じたのに、そっからまた動かない。 薄目を開けて見ると、あの子の上履きは見えたから、やっぱりそばには来てるんだよな? .
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