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なんか、俺の方が焦らされている感じがして、ついに待ちきれなくなって目を開けると、あの子が俺の方へ手を伸ばしているところだった。
俺は、その手をパシッと捕まえて、びっくり顔の彼女に笑いかけると、
「ねぇ、何ちゃん?キミの名前」
「…え、っと、ミキ…です」
「明日…終業式終わったら、ちょっとつきあってよ」
ただ、ちょっと話かけようと思ってただけのハズなのに、何故か俺は彼女にそう言っていた。
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