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昼休みの頃には、彼女もやっと堅さが抜けたように見えたけど、彼女にとって近い年齢の娘もいなくて、気持ちを吐き出せる場所がないのは、少し可哀想だなと思う。
「お昼、一緒にどう?」
と誘い、一緒に休憩室に向かった。
ご飯を食べてしばらく話しているうちに、緊張が溶けたのか、彼女は段々と明るく話すようになり、あたしにも、色々質問してきた。
「美木さんはぁ~、彼氏サンいるんですかぁ~?」
いきなりスゴい事聞いてくるな…と、思いながらも、隠す事でもないか、最近上手くいってないけど、そこまで話すのも面倒だし…と、
「…いちおう」
と答えた。
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