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だから、何度目かの挑戦でソレが落ちた時、先輩は笑ってあたしに渡すと、 「良かった。ミキちゃんの目力で落ちたんじゃない?」 と、言われたから、ものすごい恥ずかしかったけど、すごく嬉しかった。 それから、少し遊んで帰り道。 先輩との距離は変わらない。 冬休みになったら、先輩に会えない。 三学期になったら、先輩は図書室に来ない。 これでもう、会えないかもしれない。 そんな思いが、あたしをせつなくさせる。 .
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