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冬休みに入り、部活も委員会もないあたしは、毎日、クリスマスに先輩がゲームで取ってくれたぬいぐるみと、携帯電話を眺めていた。 試験が終わったら…って言われたのに、もしかしてという気持ちが、心のスミに浮かんでしまう。 だけど、その心の中の別のスミの方では、あの時、あたしが先輩を困らせてしまって、 仕方なく?社交辞令で? 電話番号を教えてくれたたけで、 本当は、連絡なんてないのかもしれない…そんな、不安もよぎる。 .
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