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始業時間になり、自分の持ち場に上の空で着くと、早速課長から呼び出し。
別室に呼ばれ、椅子に座るよう促される。
「早速だけど、異動の発表は見たかな?」
「…は、い」
「そんな、暗い顔をするなよ。まあ、支店てのは驚いたかもしれないけど、別に悪い話でもないんだから」
「…はい…。でも、今まで異動した事ないのに、いきなり知らない所へ行くなんて、不安で…」
「そうか、そうだな。でも、まあ…あれだ。
実は支店の方で、急に退職者が出たとかで、経験者を1人回して欲しいと言われたらしいんだ。
美木なら、充分他でも出来る力はあると、そう思うから異動させるんだよ」
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