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「ごめんね。急に。 終わったらさぁ、開放感っつうの? もう、あとはどうしようもない訳じゃん? そしたら、なんか家にいるのも嫌でさ」 先輩と待ち合わせて、駅から公園へ向かい、そこでたくさん話をした。 「俺の斜め前の席のヤツがさ、最後の方になったら鉛筆クルクル回しだしてさ、指で。 1回気になり出したら、すげぇ気になっちゃって…。 だけど、そのうち失敗して落としてさ。 縁起悪いよね、なんか」 「大丈夫です!先輩の鉛筆じゃないから。 …と、これ」 .
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