* ⑫ *

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最初は、先輩の部屋、先輩と二人ってことに緊張して、隣が気になって集中できないでいたけど、 少しずつ物語が進む中、あたしはテレビの画面に夢中になっていた。 物語も終盤に差し掛かり、画面の中の二人の距離がドンドン近づいてくる。 マンガを先に読んでいるあたしは、この後の展開が読めてきて、また、少し緊張してきた。 そうして、物語の二人が引き寄せ合ってキスした時、分かっていたハズなのに、自分の身体にピクッと力が入ってしまい、無性に恥ずかしくなった。 .
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