* ⑫ *

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先輩が丁度あたしの方を見たのか、あたしの視線を感じてこっちを見たのか、それは分からなかったけど、 先輩と目が合って、先輩は少しだけ困ったような顔をしたと思ったら、 あっという間に先輩の左腕があたしの肩に回されて、クイッと引き寄せられて先輩とキスしていた。 そっと、触れるだけで唇が離れると、あたしが目を開けるのを待って、先輩はあたしと目を合わせ、フッと微笑む。 恥ずかしくなって目を反らせると、先輩は、あたしの左の頬に、目尻に、額に次々に唇を乗せ、鼻の頭、右の頬、右耳へと移動していく。 .
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