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少し、くすぐったくて、身を縮めるようにしたあたしを逃がす事なく、 先輩はあたしの唇に戻ってくると、何度か軽く唇を啄んだあと、あたしの唇をペロリと舐めた。 ビックリして、逃げ腰になったあたしは、いつの間にか先輩に両腕で抱きしめられていて、先輩の右腕があたしの腰をグイって強く引き寄せると、 そのまま、あたしは先輩に食べられるように、唇を奪われていた。 テレビの中では、さっきより濃厚なシーンへと変わったらしい二人が、いやらしげな声を出していて、 テレビの中の音と、自分の今おかれている状況に、あたしは朦朧としながら先輩と夢中でキス、していた。 .
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