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ちゃっちゃと体洗って逃げよう……このままじゃ死んじゃう。
泡立てて体じゅうを覆う。
……凹凸の少ない体に。
「……はぁ……」
自然と溜め息が漏れる。
「どうしたの?」
事情を全然知らない折葉さんが聞いてきた。あなたのせいなんですよ……
「よいしょ」
うわぁっ横に座られた!!
「なんか悩んでる?」
「い、いえ。なんでもないです!!」
だからあなたのせいなんですってばぁっ
折葉さんもあたしの横に座って体を洗い始める。そのふくよかな体を。
「思春期、ですか?」
ソラネリアさんも横に座りながらあたしに聞く。
これで(主に胸が)ふくよかな二人に(全体的に)つるぺたなあたしが挟まれるという、なんとも死にたくなるような図が出来上がった。しかも犯人である二人は無自覚。泣きたい。
「い、いえ。違いますよ」
いそいそと体を洗う。こんなことになるなら後で変わってもらうんだった。
あ、でも後にしたってみんなが入ったら……
「……考えないでおこう」
「ん?何か言った?」
「あ、いえ。なんでもないですよ」
「さっきからそればっかりだね」
おかしそうに笑う折葉さん。酷い
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