2011年6月23日

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日本は北朝鮮に、長距離弾道ミサイルを発射したことに抗議を行い、生じた被害への賠償を要求した。 しかし、北朝鮮は「栄えある共和国の技術者達の苦労と最先端技術の塊であるロケットを、日本は悪意をもって撃墜した。即刻誠心誠意謝罪し、賠償をしなければ、日本全土に我ら共和国の怒りの矢が降り注ぐだろう」と声明を出した。 もちろん、日本が受け入れるはずがない。 再度北朝鮮に抗議を行うが、北朝鮮の態度が変わる事はなかった。 それどころか北朝鮮は、【ムスダン】や【スカッド】といった弾道ミサイルを展開、日本を威嚇した。 これに対し日本政府は、イージス護衛艦(あたご)と《みょうこう》を日本海に、《ちょうかい》を南西諸島北方海域に、また、地対空迎撃ミサイル〝PAC3〟を都市部や日本海側、沖縄にて展開した。 日本の同盟国であり、世界の警察を標榜しているアメリカは、北朝鮮の動きに遺憾と表明。 国務長官は「我が同盟国には一発たりとも、弾道ミサイルを落とさせはしない」と発言した。 同時に、《アーレイ・バーク》級ミサイル駆逐艦二隻が日本海へ向けて横須賀を出港、さらに巡航ミサイル【トマホーク】を搭載した原子力潜水艦もグアムに入港したと発表し、北朝鮮を牽制した。
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