「1」

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「シルバさん!大丈夫ですか?………良かった」 盾を背中に着けながら立ち上がるとラビーちゃんが涙目で俺に走りよって来る、プレイヤーの感情に忠実なゲームで涙目になっているラビーちゃんに感謝しつつ俺はラビーちゃんの手をさりげなく握って歩き出した。 「気にしないで?スキルの強化にもなるし序盤戦でシールドスキルの魔法系統は上げられたら上げたかったしさ?……ラビーちゃんの魔力も少ないよね?……急いで帰っ…………」 ラビーちゃんを慰めようと話していた俺は体が光に包まれる、感覚的にはswitchstoneで戦線の離脱をしたような、階層毎の転移のような感覚の後に俺とラビーちゃんは『life』の城門前に移動していた。 「えっ?……シっシルバさぁん!」 城門前には俺がターミナルでログイン人数を確認した約300000人から減ったのか解らないが大量のプレイヤーが立っている、俺は握っていたラビーちゃんの手を強く握り抱き付いて来たラビーちゃんを受け止める……手早くセクハラ警告を解除して周りを見る。 その時城門の上…進入禁止エリアに人が表れた。
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