「1」

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始まりの平原に入った所でラビーちゃんが俺に話し掛けて来る。 「シルバさんって何で盾で戦ってるんですか?……スタンの確率は高いみたいですけど」 ラビーちゃんが岩見山からずっと俺を見ていると思ったら背中に着けていたアイアンシールドと左手に装着した冒険者の盾を見ていたようだ、俺は頬を掻きながらラビーちゃんを見る。 「俺が盾使ってるのはベータテストやってたからなんだ………ベータテストだからって盾使ってシールドスキルで戦ってたんだけどキャラ設定だけは引き継ぎだったみたいで………へへっ」 「そうなんですか?………ふふふっ……でも…私が魔法でサポートしますよ!………だから末長くお願いします!」 俺の後ろを歩いていたのに小走りで前に出るとニコニコした笑顔で俺に頭を下げて手を出して来る、俺はラビーちゃんの手を握るとラビーちゃんが顔を上げるのを待った。 「………………ラビーちゃん?俺が君を守るよ!ずっと守って上げるからね?………此方こそ末長く…お願いします!」 俺のキザな台詞にラビーちゃんは頷き俺の前でも後ろでも無く手を握ったまま隣に並んで歩き出した。
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