プロローグ

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アオ「思い出したらイライラしてきた…」 玲には劣等感を感じていた いつも俺は玲の引き立て役 それでも、俺は玲のことが好きだ 玲は本当の俺を見てくれる どんな話でも、真剣に聞いてくれる だから、玲とは親友をやめられないんだよな アオ「さて、とりあえずこの森を抜けよう。歩いてたら、誰かに会うだろう…」 頭痛と体の傷みが和らいできた 俺は森を南に向かって歩き始めた ガサガサ アオ「?」 ガサガサ ?「グルルァァ!」 アオ「なっ!うわぁ!」 ガサガサと揺れる茂みを見ていると、そこから銀色の獣が現れた な、何でこんなところにランクAのシルバーウルフが… あれ…? 俺はどうしてそんなことを知っている? いや、さっきもそうだ なぜ俺は歩いている方角が南だと思った? 目印なんてなかった 太陽を見て調べるにも、木々が空を覆い隠している シルウル「グルルルル!」 アオ「訳がわからない……俺は一体…」 シルウル「グルルァァ!」 アオ「うわぁ!」 まずい、食べられる! 全てがスローモーションになってるように感じる あぁ、俺はここで死ぬのか ?「《ウインド・カッター》!」 ズバババン シルウル「ギャウッ!」 えっ… 何が起こったんだ? 風の刃がシルバーウルフを切り刻んだ? 一体誰が… 女の人の声が聞こえた気がしたんだけど ?「大丈夫かい?」 アオ「えっ…あなたは?」 ?「私はナギ。ナギ・ドラゴニクスよ。」 俺は目の前にいる美女、ナギさんから目を離せずにいた -アオ side out- .
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