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「おーい!真ーー!起きるんだぞーーー!」
朝になると、マリモ頭はいつものテンションを取り戻し、またもや勝手に俺の部屋へ入ってきていた。
その上、俺の腹の上に馬乗りになってやがる。
え?なにこのシチュエーション...
重いし、萌えないんだが...
「真?」
ジト目をしていると、動かない俺が不思議だったのか、首をかしげて覗きこんでくる。
すると、眼鏡と長い前髪の下から、真っ青な瞳がちらりと覗いた。
... やっぱり、マリモ頭ってほんとは美形なんじゃね?
「...遅れるよ... 。先いってて~」
ちらりと時計を見る。
「?!」
お... おいおい!
「よっ、4時30分!?!?」
驚いてバッと起き上がると、体重をかけていたマリモ頭がバランスを崩し転がった。
「いてて... 」
お尻をさすりながら瓶底眼鏡をかけ直しているマリモ頭を、恨めしそうに見る。
「こんな早朝に、叩き起こして... なんのつもりだ... 」
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