マリモ頭は厄介な輩を連れてきました

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**** 「まぁぁだぁぁ... ?」 時刻は7時。 眩しすぎるくらいの朝日がのぼり、生い茂った木々の隙間からこぼれた光が、俺の体を鋭く刺した。 そう、ここは森。 俺とマリモ頭はこのバカでかい 学園の中で、完全に迷子になっていた。 低血圧だし光に弱いし体力もない俺は、完全に疲れきっているのに対し──────── 「うわぁ!!!カブトムシ!カブトムシいるぞ!!!」 ─────こいつは、何でこんなに元気なのだろう。 ふらふらとした足どりで歩きながら、隣のマリモ頭を恨めしげに睨む。 大体、こいつが悪いのだ。
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