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寮と学園はかなーり離れている。
学園の場所などとっくに忘れた俺は、マリモ頭に「道は分かるのか」と聞いた。
マリモ頭はそれはそれは自信たっぷりに、「もちろん!!俺に着いてくれば一発なんだぞ!!」と言ったので、俺は信じてついてきたんだ。
で、見事に迷った。
「あれっ!?副会長はたしかこんな風にいってたはずなんだけどなぁ!分かんなくなっちゃった!!!」
一時間歩かされて、この言葉を聞いたときは一瞬殺意を覚えたね。
そんなこんなで、ずっと歩き続けてるんだが...
そろそろ、体力も限界だ。
ふらふらした足がもつれ、その場に倒れこむ。
「真?!?!」
慌ててマリモ頭が俺のところに来た。
「う"ぅぅ... マジ無理... 」
今にでも死んでしまいそうな雰囲気の俺に、ただ慌てるマリモ頭。
あ。
いいこと思い付いた。
「マリモぉ... おんぶ...」
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