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小山の思いやりというか優しさというか、それがなんだかくすぐったい。
さっきまであんなにぐるぐる悩んでたのに、言葉がけ1つでこんなにも楽になるなんて。
「…優しすぎんだよ、バーカ」
「なっ!バカじゃねぇよ!」
「言いたいこと、それだけ?」
「ん?あ、いや明後日俺ら2人の撮影でしょ?でも今日しげずっと上の空だったから、聞きそびれてないか心配で…」
「あぁ、それなら大丈夫だよ。私服で、ってやつでしょ?」
「うん、そうそう!」
少しばかりの沈黙。
その心地いい沈黙を破ったのは俺だった。ある気になっていることを聞くために…
「…あ、あのさ」
「ん?なに?」
「…食事ってさ、どのくらいの頻度なの?」
「んー…2日に1回くらいかな?どうして?」
「いや、なんとなく気になっただけ!じゃあ、俺もう寝るから切るな?」
「うん、おやすみー」
…って切ったはいいけど、胸が高鳴ってなかなか寝付けない。
今日はなんか自制のきかない、謎の感情に包まれることが多いな…。
なんで頻度が気になってたのかも分かんないし。
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