ふぁーすとたいむ

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だが俺は気づいてしまった。 エレベーターのボタンというのは内側からしか点灯しない。 しかし、このエレベーターには俺しか乗っていない。 それに気づくと俺は、四階より上のボタンを全て連打していた。 第六感が『早く逃げろ』と警告している。 俺は味わったことの無いような恐怖に耐えきれなくなり、ギュッと目を瞑る。 (止まれ…早く止まってくれ…) だが、願いもむなしくエレベーターは四階で止まった。
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