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「……ねぇ、これ……何だと思う?」
突然、声をかけられ振り向くと、龍二を中心に地面に丸い円が光ってるのが見えた。
「あぁ、それはおそらく魔方陣だろう。 大方、お前が魔王を倒すとか何とかで勇者として召喚されるんじゃね?」
俺は、小説などで読む王道を教えてやる。
「流石翔だね。 こういう事には詳しいね。」
……コイツ大丈夫か? 随分冷静だな……
「まぁいいか。 じゃぁ、頑張ってくれたまえ、 勇者龍二よ。」
俺は龍二にエールを贈ると、背を向けながら手を振り、立ち去る。
……いや、立ち去ろうとした。
「えっ、翔? ちょっと待ってよ。何処行くの?」
・・・バカヤローーー!!!!
龍二は俺の肩を掴んで引き止める。 そぅ…魔方陣の中に…
うわぁ、無いわ……。 何か下めっちゃ光ってるし……。
はぁ、巻き込まれた……(泣)
俺の意識は遠のいていった……
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