保養所

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「でも、おばさん。実は変わってないようで、変わってる……」 「由梨!」 「ちょっと由梨!」 また早紀と美絵が同時にツッコんだ。 「ごめんねぇ。狭い家だから、適当にそのあたりに座ってね」 「いいえ、お構いなく」 麗子に申し訳なさそうに言われて、男性陣も逆に頭を下げた。 「本当はうちに泊まってもらって、後楽園や倉敷の美観地区にでも案内してあげれたらよかったんだけど……」 「大丈夫ですよ。むしろそういった観光地をまわるより、ヒトミンとワイワイやれる保養所のほうが、気兼ねなく騒げますし」 「そう……? ごめんね」 「とんでもないです」 早紀は顔の前で手を振った。
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