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有吉の悲鳴で全員が振り返り、あまりにも衝撃的なシーンを目の当たりにして言葉を飲んだ。
幽霊の大群が這いずりながら有吉の身体に群がっていく。
「うわぁああああああ」
浩太も健太郎も思わず言葉を失ってしまった。
「うわぁあああ助けてくれぇえええええ」
有吉が手をこちらに伸ばして助けを請うけど、身体が振るえて動くことなど出来るはずもない。
「うわぁ! うわぁああああ」
幽霊たちが有吉の身体を海に向かって引きずり始める。
「先生!」
浩太は有吉に向かって叫んだが、とても助けに行く勇気はなかった。
「た、た、助けてくれぇええええええええええ」
有吉は必死で助けを求める。
しかし……悲痛な声で助けを求める有吉を、五人はただ見ていることしか出来なかった。
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