岡波地区

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やっと人がいた。 四人はホッとして…… すぐにその顔が引きつった。 その女の子が幽霊だと思ったからである。 目は笑っていないのに、口元だけが笑っている青白い顔の女の子。 「あ~~~っはっはっはははは」 突然女の子が大声で笑った。 そのとき…… 突然だった。 突然。 あちこちの家の中から、人が飛び出してきたのだ。 青白い顔をして、まるでゾンビのように手を前に突き出した人たち。 四人を取り囲むように近づいてくる。 「逃げろ!」 浩太の叫び声と共に、四人は来た道を引き返した。
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