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港にて。
野分「しかし…こいつらは一体…」
霜月「報告!春月・宵月がこちらへ向かっています!!以上!」
野分「了解、冬月からの報告は?」
霜月「まだです。そろそろ宿に到着するかと思われます」
野分「そう…」
野分は、霜月を下がらせて周辺警戒に戻らせた。
では、どうしてこうなったか?
野分の回想で見てみよう。
―野分回想、開始―
野分「ここが北海道…噂通りの雪の国ね」
霜月「しかし…源から言われたこと…大丈夫ですかね?」
冬月「大丈夫なんじゃない?まあ、札幌でテロ爆破だから遠い留萌市の方が海へのアクセスが簡単だし」
三人は、宿から近い港への通りを歩いていた。
その時、漁業組合の引き揚げ工場からどう見ても不審に離れて接岸している漁船が目に留まった。
野分「…怪しい…」
霜月・冬月「うんうん」
そこへ、タイミングを見計らったように宅配便のような銀色の大型トラックが、漁船が接岸した付近に止まる。
野分「…ますます怪しい…」
霜月・冬月「うんうん」
そこで、野分は隠し持っていた拳銃のセーフティーを外す。
霜月・冬月も拳銃のセーフティーを外す。
因みに、サプレッサー付である。
三人は、大型トラックが過ぎ去ったのを確認して密かに不審な漁船に近付く。
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