絶望の淵

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   自身を『黒い魔法瓶』と名乗る反省集団が王都に攻め込んできたのだ。  勿論のことながら王国軍が動き、平和だった都はさながら地獄のような戦火に包まれる。  王国軍の奮闘虚しく、彼ら黒い魔法瓶は僅か三日で王都を制圧。  事実上の王政の崩壊が訪れたのだった。  さて、ここで疑問に思う事がいくつかあることだろう。  何故黒い魔法瓶は王国軍をたったの三日で制圧出来たのか?  何故王国軍は反省集団ごときに遅れをとったのか?  その答えは至ってシンプル。  シンプルにして単純明快な答えが存在する。  ヒトが持たざる力の存在。  ―――異能だ。  
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