絶望の淵

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 ついでに私は伊能だ。  ……どうでもいいか。  話を戻そう。  そのヒトの持たざる“異能”とは、簡単に言えば超能力。  世界の法則を一切無視した超状現象をその手で起こす力だ。  黒い魔法瓶の主要戦闘員五人――通称『五目並べ』はその“異能”を駆使し、戦場を支配した。  異能の前では数の暴力など無に等しい。  五目並べは蟻を蹴散らすかのように次々と王国軍を撃破し、国王は籠城を余儀なくされた。  
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